HSPさんのSNS事情|フォロワーとの距離感が掴みにくい理由

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HSPさんのSNS事情
カネハナ*
カネハナ*

アクセスありがとうございます。カネハナ*です。

先日Twitterで「HSPさんのSNS事情」について呟いたところ、多くの反響をいただきました。こちらがその投稿です。

「HSPさんのSNS事情」

共感してくださったHSPの方も、そうでない方も、本当にありがとうございました。

そこで今回は、HSPさんがSNSを利用するときに陥りがちな思考と、その向き合い方について解説いたします。

この記事はこんなHSPさんにおすすめ!
・フォロワーとの距離感が掴めないとお悩みのHSPさん
・フォロワーの反応に一喜一憂してしまうHSPさん
・SNS巡りが趣味のHSPさん

HSPさんがSNSでフォロワーとの距離感を掴みにくい理由

SNSを利用している女性

まずは、HSPさんがSNS上でフォロワーとの距離感が掴みにくい理由を解説します。

相手の姿が見えないから

HSPさんのコミュニケーションツールは、言葉だけではありません。身体中に張り巡らせたアンテナから相手の些細な表情や声色の変化を察知して、相手の感情を読み取ります

例えば、「大丈夫」という言葉ひとつでも、HSPさんは会話の中でなら表情を通して真意を読み取ることができます。そして、読み取った感情をもとに次の行動を考えるのです。

一方で、SNS上のコミュニケーションツールは文字や画像のみ。相手の表情が見えないために感情が読み取れず、HSPさんは「本当に大丈夫なのだろうか?」「遠慮しているのではないか?」と、言葉の真意を深掘りしてしまうのです。

相手の感情を読み取る行為は、HSPさんの心を守る防御線のような役割を果たしています。そのため、HSPさんにとって防御線を張れないSNS上は、根拠のない答えをもったままAとBの扉に向かって走るクイズ番組のようなもの。

扉の向こう側にあるのは、マットレスが敷かれたフォロワーからの良い返事か、はたまた泥水が敷かれた地雷か。飛び込んでみないとわからない、一か八かの賭けに日夜挑んでいるのです。

 

表面的な会話が苦手だから

HSPさんは、とりとめのないような会話を苦手とする傾向があります。「どのような話題なら相手に喜んでもらえるのか」「自分は相手にどのように見られているのだろうか」など、雑念や心配事に溢れ、会話そのものを楽しむことができないからです。

また、真面目で誠実な人柄が多いHSPさんたちは、言葉のひとつひとつを真摯に受け止めてしまいます「今度ご飯に行こうよ」という挨拶の常套句でさえ、本気のお誘いなのか、ただの挨拶なのかと悩んでしまうのです。

これは、HSPさん特有の高い共感性が原因のひとつとして挙げられます。平均的な初対面の相手との心の距離を10とするならば、HSPさんは最初から5で接することができます。共感性を活して相手の心に寄り添うため、波長が合えば親友のように接することも可能なのです。

そのため、相手との会話の内容にもギャップが生じてしまい、お互いに困惑してしまうこともしばしば。特にSNSだけでやりとりをしているようなフォロワーとの関係の場合、どの程度まで相手に踏み込んでいいのかが掴めず、コメントしたいのにできないという流れに陥ってしまうのです。

 

相手を気遣いすぎてしまうから

SNSはいつでも誰かと繋がることができる便利なツール。一見魅力的に感じますが、「いつでも」「誰でも」という単語は、HSPさんにとってはマイナスに作用する場合があります。

「いつでも」は、24時間相手にメッセージを送れるということ。自分にとっては都合の良い時間だったとしても、相手にとってはそうでないかもしれない。夜ならば「もう寝ているかもしれない」と悩んだり、時には「連絡 時間 迷惑」などとネットで検索してしまうことも。

また、「誰でも」という単語もHSPさんにとっては悩みどころ。「コメントしてみたい!」と思った投稿があったとしても相手がフォロワー外なら、「いいね!」やリツイートのみで終わらせてしまうこともしばしば。

どうしてもコメントしたいときは、「フォロワー(フォロー)外から失礼します」「はじめまして!いつも楽しく見ています」など、失礼のないような挨拶文を徹底する傾向があります。相手に不快な思いをさせないために、細心の注意を払っているのです。

そして、相手からの返信が来ると緊張から解き放たれ、ぐったりとしてしまうこともあります。SNS特有の利便性は、HSPさんにとってフォロワーとのやりとりで一喜一憂してしまう原因ともなり得るのです。

フォロワーとの距離感が掴みにくいHSPさんの対処法

ここからは、HSPさんがSNSを利用する上での心構えや、フォロワーとの距離の取り方についてご紹介します。

SNSの画面を開いているスマートフォン

全ての投稿に対して反応する必要はないと知る

困っている人を放っておけないHSPさんは、つい手を差し伸べてしまいます。相手の苦しみを自分に置き換えることで、「自分が何とかしなければ」「見て見ぬふりなどできない」という使命感にかられてしまうのです。

しかし、全ての投稿に対して反応していては、あなたの身体がもちません。SNSとは情報を共有する場であると同時に、自分の感情を吐露する場でもあるのです。呟くことでストレスを発散しているだけという利用者も、たくさんいます。

「自分は自分」という意志をしっかりともち、負の投稿は流すようにしましょう。相手が友人でどうしても放っておけないというのであれば、直接会った時に話を聞いたり、テレビ電話を利用したりなど、できるだけ相手の表情を読み取れる環境をつくることが大切です。

あなた自身が、全てを背負う必要はありません。無理に一か八かの賭けに出ようとせず、あなたの得意な環境で相手と接するようにしましょう。

また、フォロワー外の人の気になる投稿へコメントしてみたいと感じたら、その人の返信履歴を確認してみるのもおすすめです。フォロワー外の人に対しても積極的に返信をしているようなら、あなたのコメントに対しても好意的に接してくれる可能性が高いでしょう。

 

SNSは自己表現の場として捉える

先ほどお伝えした通り、SNSは自己表現の場でもあります。そこでHSPさんに意識して欲しいのは、SNSを通して自分の意見を伝える練習をしてほしいということです。

HSPさんにとってSNSは、対面よりも相手の感情を受け取りにくく、自分のペースで考えや趣味・趣向を表現できるというメリットがあります。自分の気持ちを自由に表現できる喜びを感じられ、その趣向を利用者から「いいね!」という目に見える形で評価されることは、自己肯定感を高める絶好の機会なのです。

自分の意見に共感してくれる利用者は、少なくとも他の人よりはあなたのことを好意的に見てくれています。「いいね!」は共感であり、「あなたの意見に興味がありますよ」という意思表示。共感してくれる相手が1人いるだけでも、嬉しくなりませんか?

そして、自己表現の場に好き嫌いはつきもの。全ての利用者と仲良くなる事は無理だと割り切り、自分を認めてくれる人と仲良くできればそれでよしとするのも、時には必要です。

 

SNSを使用する時間を決める

返信する時間帯に迷うのは、「いつでも」「どこでも」SNSに触れてしまうから。それならば、思い切ってSNSに触れる時間を決めてしまいましょう

もしもSNS巡りが趣味で時間制限が難しいというのなら「〇〇時以降のコメントに対しては翌日に対応する」と、お店の営業時間のようにコメントを返信する時間を決めてしまいましょう。

お風呂などの日々のルーティンの中でスマホから手を放す時間帯に設定すれば、相手にも

kanehana
kanehana

「お風呂に入ってくるからまた明日ね」

と一言添えてやりとりを終えることができます。

また、毎日同じ時間帯に返信をする習慣がつき、すぐに返信しないことに対しての罪悪感もなくなります。フォロワーにもあなたが都合の良い時間帯が分かるようになり、時間外に返信がこないことが当たり前になるでしょう。

コメントのやりとりは、始め出したらきりがありません。自分の中で制限を設ければ、過度なやりとりを防ぎつつ適度な距離を保つことができますよ。

まとめ|HSPの私がSNSを利用する上で感じたこと

SNSのアイコンシールが貼ってあるノートパソコン

それでは、今回の記事をまとめます。

*フォロワーとの距離感が掴めないと悩んだら…。
→自分の意見に共感してくれる相手に絞って、少しずつ学んでいく。自己主張をする練習も忘れずに。

*フォロワーの反応に一喜一憂してしまうと悩んだら…
→全ての投稿に対してコメントをする必要はありません。考えや趣味・趣向は人それぞれ。好き嫌いがあって当然だと割り切ることも時には必要です。

*SNS巡りが趣味のHSPさんへ
→SNSは自己表現の場と捉え、リアルな友人とは対面での会話をおすすめします。

私もフリーランスになってから、SNSを頻繁に更新するようになりました。すると、最初は全く反応がなかった私の投稿に「いいね!」が1つ2つと増えていき、今ではSNS上でお互いの投稿に対して意見を述べ合えるフォロワーさんも増えました。

自分を表現する場だと捉え、諦めず続けてきた結果だと私は考えています。少しずつですが、フォロワーさんとのちょうどいい距離感も、掴めるようになってきました。

面と向かって言葉にするのは難しいことも、文章でなら表現しやすいというHSPさんも多いと思います。今回ご紹介したポイントを踏まえて、少しずつ自分の意見を述べる練習をしてみましょう。


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※この記事は、あくまでもカネハナ*の経験をもとに執筆しています。HSPに関する知識は、専門医監修の書籍を参考にしていますが、医学的根拠を保証するものではありません。明確な判断は、専門医にしかできないとご理解ください。
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