将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ

将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ HSP
将来の目標が定まらないHSPさんへ
カネハナ*
カネハナ*

お久しぶりの更新となりました。

カネハナ*です。

以前に投稿した「HSPさんの“生きがい”の見つけ方」を読んで、HSPに悩む方からお声がけをいただく機会が増えました。とても嬉しいです。ありがとうございます。
HSPさんの“生きがい”の見つけ方|今よりももっと生活が楽しくなる方法
「将来に対する不安で頭がいっぱい」「日々の生活を楽しいと思えず、心が沈んでしまっている」「生きがいを見つけたい」というHSPさんへ。HSPフリーランス創作者カネハナ*が、HSPさんの生活が今よりも楽しくなる“生きがい”の見つけ方をご紹介します。

コロナ禍による生活様式の変化によって、将来に不安を抱える人が増加しています。
不安を抱えやすいHSPさんにとっても、苦しい日々だと言えるでしょう。
そこで今回は、将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ、不安を和らげるお話をお届けします。

この記事はこんなHSPさんにおすすめ
・目標もなく生きる日々に不安を覚えているHSPさん
・「このままでいいのかな……」と、現実に焦りを感じているHSPさん
・将来の目標へ向かって努力を続ける周囲が眩しく見えるHSPさん

将来の目標が定まらないと焦ってしまう理由【HSPさん編】

将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ
現状に焦りを感じる理由【HSPさんへ】

HSPさんの不安を解消するためには、不安の原因を明らかにする必要があります。HSPさん特有の考え方に触れながら、一例を解説します。

現状の自分に自信がないから

自己評価を低く見積もりがちなHSPさんにとって、将来への不安は常につきまといます。些細なきっかけから、最悪の事態を想定してしまうからです。

たとえば、転職サイトの広告を見た時、入籍に伴い退職する時、被災地の様子をテレビで見た時、

カネハナ*
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「会社が潰れたら……」

「パートナーの収入がなくなったら……」

「天災に見舞われたら……」

などと、不安が次々と頭をよぎります。

そして、最悪の事態に見舞われた時、今の自分では到底太刀打ちできないと、悲観的に捉えてしまうのです。こうして、「最悪の事態に備えて今からでも対策を練らなければ」と、焦りが生まれます。

周囲から成長を求められているように感じるから

“人生100年時代”と言われている昨今。働きながら資格取得を目指したり、副業を始めたりなど、老後に向けて収入を増やす対策を講じるが当たり前となりつつあります。

しかし、マルチタスクな作業が苦手なHSPさんにとって、現状はとても過酷だと言えるでしょう。本業を完璧にこなしながら、終業後に資格の勉強をして、休日は副業に手をつけて……考えただけでも目が回ってしまいます。

それでも、

カネハナ*
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「周囲が当たり前にこなしているのだから、自分も将来の目標を立てて努力しなきゃ……」

などと、自らを奮い立たせます。誰に言われたわけでもないのに、「成長意欲を持ち続けること」が義務だと、納得してしまうのです。

ひとつの作業を自分のペースでコツコツとこなし、過不足なく収入を得る。HSPさんにとっての幸せは、そこにあるのだと私は考えます。だからこそ、目標を持ってガツガツ取り組むスタイルは、HSPさんにとって負担となりやすいのです。

将来の目標が定まらないHSPさんに意識してほしい3つのこと

将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ
意識してほしい3つのこと

HSPさんが抱える不安の原因や考え方について知ったところで、ここからは“意識してほしいこと”をご紹介します。あなたの現状と照らし合わせて、考えてみてください。

必ずしも将来の目標を持つ必要はない

まず、第一に知っておいてほしいのは、無理に将来の目標を探す必要はないということ。今の生活を抜け出したいのなら話は別ですが、不満を抱いていないのなら、それでいいのです。むしろ“今の自分にとっては、現状がベストなのだ”と、受け入れましょう。

“目標を持つ”というのは、日常のタスクを増やすことに等しいのです。タスクが増えれば、それだけで負担が増えます。マルチタスクが苦手なHSPさんだからこそ、目標を無理に増やす必要はありません。

まだ目標が見つかっていないだけ

もしもあなたが、現状に不満を感じていないとして、それでも将来に対する漠然とした不安を抱えているとします。しかし、現状の心地よさがいつまでも続くわけではありません。幸せの形は成長に伴って、少しずつ変わっていくからです。特に、環境の変化はHSPさんにとって最大の試練となります。

例えば、大好きな人と結婚した時。「一戸建てを購入して、自宅でできる仕事がしたい!」などと、あなたにとっての幸せの形が大きく変わります。自然と、具体的な目標も浮かんでくるでしょう。

将来の目標が定まらないのは、“今はその時ではないから”なのだと受け入れるのも、ひとつの考え方なのです。真面目なHSPさんだからこそ焦ってしまいがちですが、まずは今の幸せを受け入れましょう

現状を見つめてみること

どうしても将来の目標を見つけたいのなら、現状に目を向けてください。そして、“満足していること・不満に思うこと”を、それぞれ書き出してみましょう。

【満足】リモートワークができる・仕事内容

【不満】職場の人間関係・収入が低い

上記の場合なら、収入以外の勤務条件と仕事内容に満足していることから、“リモートワークができる同職種へ転職する”という目標ができます。あくまでも極論なので、転職に不安を感じるのなら昇級する方法を探すのも手です。資格取得などの規定要件があるのなら、それらを目標とするのも良いでしょう。

残念ながら、全ての条件を満たす環境を見つけるのは難しいのが現状です。だからこそ、今の心地よさを大切にしながら、さらにより良いものへと進化させる方法を探してみましょう。

将来の目標が定まらないHSPさんに注意してほしい3つのこと

将来の目標が定まらないと悩むHSPさんへ
注意してほしい3つのこと

ここからは、HSPさんの気質を踏まえた上で、注意してほしいポイントをご紹介します。個人差や価値観の違いなどで当てはまらない場合は、読み飛ばしても構いません。

成長に比重を置かなくてもいい

将来の目標を立てる上で、必ずしも大それたものである必要はありません。より高い目標を立てるほど、真面目で努力家なHSPさんは、達成できない自分に失望してしまう傾向があるからです。

また、HSPさんが目標を立てる上で最も大切なのは、“心地よさ”であることを覚えておいてください。どれほど成長を実感できたとしても、苦しい環境下に置かれてしまえば心が疲弊してしまいます。

“成長”はあくまでも、あなたが幸せを手に入れるための手段です。成長が苦痛だと感じるのなら、不安の問題は環境にあるのだと、考えてみてください。

週末のためだけに生きるのもよし

将来の目標と考えた時、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは仕事に関するもの。「起業したい」「手に職をつけたい」「収入を増やしたい」など、目標は人それぞれでしょう。真面目なHSPさんほど、きちんとした目標を立てようと考えてしまいがちです。

一方で、「生活のために仕事をしている」と言う人も、少なくありません。「仕事はそこそこでいいから、安定した生活を手に入れたい」それも立派な目標です。なんなら、私生活と仕事の比率が7:3でも構いません。

もしもあなたが私生活を充実させたいと考えているのならば、「いかに仕事の時間を減らせるか」が、今後の課題であり目標となります。

職場で将来の目標を聞かれたら……

上司との面談の中で、あるいは面接中に「10年後にどうなっていたい?」などと、将来像について聞かれることがあるかもしれません。「そんなことを聞かれたって……」と、ほとんどの人が頭を抱える質問でしょう。将来の目標が定まっていないのならば、なおさらです。

もしもあなたが、私生活を優先したいと考えているのなら、

カネハナ*
カネハナ*

「〇〇さんのように~ができるようになりたい」

カネハナ*
カネハナ*

「貴社のHPで見た〇〇に携わってみたい」

などと、上司が求めるような答えを用意しておきましょう。共感性の高いHSPさんなら、なんとなくわかるはずです。しかし、あくまでも手の届きそうなものを選ぶことをおすすめします。あまりに高い目標を立てると、後で後悔するのは目に見えていますから。

外向きの目標を用意し、本来の目標は自分の中に秘めておけば、周囲からの刺激にも耐えられます。

将来の目標が定まらなくても焦らないで

将来の目標が定まらなくても焦らないで

それでは、今回の記事をまとめます。

・将来の目標は大それたものでなくてもいい
・将来の目標が定まらなくても、無理に決める必要はない
・将来の目標を立てる際は、“心地よさ”を重視する

全ての人が、将来の目標を掲げて計画的に行動しているわけではありません。焦らずに、あなたのペースで幸せの形を見つけましょう。

最後に

突然ですが、ここでドラマ・『アンナチュラル』に登場したセリフをご紹介します。

法医解剖医としてバリバリ働く・三澄ミコト(石原さとみ)が、同じ職場で働くアルバイト生・久部六郎(窪田正孝)から、働く理由について問われるシーンです。

「三澄さんはどうして働いているんですか?」

「生きるため」

アンナチュラル 第4話『誰がために働く』より

法医解剖医としてプライドを持って働くミコトの答えとしては、驚くほど単純明快でした。「真実を知りたいから」「死者の声を聞きたいから」などと、夢のあるセリフを予想していたからです。そして、ミコトは次のように続けます。

「夢なんて、そんな大袈裟なものなくてもいいんじゃない? 目標程度で。

給料入ったらあれ買うとか、休みが入ったらこれを買うとか。誰かのために働くとか。」

アンナチュラル 第4話『誰がために働く』より

このミコトのセリフに、思わずハッとさせられました。働くことに意義を見出そうと固執していた自分が、なんだか恥ずかしくなりました。現実は必ずしも劇的な展開が待っているわけではない。自分なりの幸せを見つけ、守る姿勢が大切なのだと気付かされました。

偉そうにつらつらと綴ってきましたが、私がHSPと将来の目標をテーマに記事を書こうと思ったのは、完全なるドラマの影響です。それでもこのミコトのセリフで、HSPの私は救われたのは事実です。ミコトの言葉と共に、今回の記事が現状に悩むHSPの皆さんの力となれば幸いです。

※この記事は、あくまでもカネハナ*の経験をもとに執筆しています。HSPに関する知識は、専門医監修の書籍を参考にしていますが、医学的根拠を保証するものではありません。明確な判断は、専門医にしかできないとご理解ください。


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